【麻雀】役満とは?全12種類の役満をわかりやすく解説!!
麻雀の役の中には、役満(ヤクマン)と呼ばれる役があります。役満はつくる難易度が高いため、あがったときの翻数が13翻もあります。今までに解説した役の中で、一番高い役はチンイツの6翻なので、役満はその2倍以上もあります。今回は、一般的なルールに採用されている12種類の役満について解説していきます。
- 国士無双(コクシムソウ) 門前:役満 鳴き:━
- 四暗刻(スーアンコ) 門前:役満 鳴き:━
- 大三元(ダイサンゲン) 門前:役満 鳴き:役満
- 四喜和(スーシーホー) 門前:役満 鳴き:役満
- 字一色(ツーイーソー) 門前:役満 鳴き:役満
- 緑一色(リューイーソー) 門前:役満 鳴き:役満
- 清老頭(チンロウトウ) 門前:役満 鳴き:役満
- 九蓮宝燈(チューレンポウトウ) 門前:役満 鳴き:━
- 天和(テンホー) 門前:役満 鳴き:━
- 地和(チーホー) 門前:役満 鳴き:━
- 四槓子(スーカンツ) 門前:役満 鳴き:役満
- まとめ
国士無双(コクシムソウ) 門前:役満 鳴き:━
- ヤオチュウ牌に分類される牌をすべて1枚ずつそろえ、その中の1種をトイツにする
ヤオチュウ牌に分類される牌をすべて1枚ずつそろえ、その中の1種をトイツにすると、国士無双(コクシムソウ)という役がつきます。この役は、基本のあがり形(4面子1雀頭)に属さない役です。このような特殊な役は、国士無双とチートイツの2つです。
上の手牌のように、テンパイしたときにトイツがない場合は13面待ち(待ち牌の種類が13種)になります。これが麻雀で一番多い待ちです。
四暗刻(スーアンコ) 門前:役満 鳴き:━
- 暗刻(アンコ)を4組つくる
暗刻を4組つくると、四暗刻(スーアンコ)という役がつきます。役満は数少ない限られた種類の牌で構成されることが多いですが、この役は使用する牌に制限はありません。ちなみに、四暗刻と国士無双は、役満の中でも比較的にあがりやすい役です。
大三元(ダイサンゲン) 門前:役満 鳴き:役満
「白・發・中」をすべて刻子にすると、大三元(ダイサンゲン)という役がつきます。以下で、この役にかかわる包(パオ)について解説します。
包(パオ)とは
包(パオ)とは、責任払いのことです。特定の役満のあがりが発生したときに、その役を確定させる牌を鳴かせてしまったプレイヤーにはペナルティが課せられます。大三元を例にすると、2種の三元牌を鳴いている相手に対して、残り1種の三元牌を捨て、それも鳴かれてしまった場合、周りから目に見えて大三元が確定します。その後、大三元をあがられたら、最後の1種を鳴かせてしまったプレイヤーにパオが発生します。
【パオが発生したときの支払い】
- ツモあがりの場合:パオしたプレイヤーが全額を支払う
- ロンあがりの場合:ロンあがりされたプレイヤーとパオしたプレイヤーが半分ずつ支払う
四喜和(スーシーホー) 門前:役満 鳴き:役満
四喜和には、大四喜(ダイスーシー)と小四喜(ショウスーシー)の2種類があります。
大四喜(ダイスーシー)
「東・南・西・北」をすべて刻子にすると、大四喜(ダイスーシー)という役がつきます。大四喜にもパオがあります。
【パオの発生条件】
- 風牌3種を鳴いている相手に対して、4種目を鳴かせてしまい、あがられた場合
小四喜(ショウスーシー)
「東・南・西・北」のうち、3種を刻子にして、残りの1種を雀頭にすると、小四喜(ショウスーシー)という役がつきます。
字一色(ツーイーソー) 門前:役満 鳴き:役満
- 字牌のみで構成されている
字牌のみで構成されていると、字一色(ツーイーソー)という役がつきます。基本的には刻子4組+雀頭1組の形になりますが、七対子の形をした字一色もあります。
緑一色(リューイーソー) 門前:役満 鳴き:役満
- 緑色だけが使われている牌のみで構成されている
緑色だけが使われている牌のみで構成されていると、緑一色(リューイーソー)という役がつきます。緑色のみが使われている牌は、「2・3・4・6・8・發」の6種類です。別名、オールグリーンと呼ばれています。
清老頭(チンロウトウ) 門前:役満 鳴き:役満
- 老頭牌(各種の1・9牌)のみで構成されている
老頭牌のみで構成されていると、清老頭(チンロウトウ)という役がつきます。
九蓮宝燈(チューレンポウトウ) 門前:役満 鳴き:━
- マンズ・ピンズ・ソウズのうちの1種類のみで構成されている
- 「1」と「9」の暗刻+「2~8」を1枚ずつ+「1~9」のどれか1枚で構成されている
手牌が、「1112345678999」+「1~9」のどれか1枚で構成されていると、九蓮宝燈(チューレンポウトウ)という役がつきます。
ちなみにこのテンパイ形は、「1~9」のすべてを待つ9面待ちとなります。これは、国士無双13面待ちの次に多い待ちです。
天和(テンホー) 門前:役満 鳴き:━
- 親である
- 配牌がすでにあがり形になっている
親で配牌をもらった段階で、すでにあがり形になっている場合、天和(テンホー)という役がつきます。「あがり」は漢字で書くと、「和了」です。つまり天和とは、天から授かった和了(あがり)ということです。ちなみに天和があがれる確率は、33万分の1といわれています。
地和(チーホー) 門前:役満 鳴き:━
- 子である
- 最初のツモ牌であがる
子で最初のツモ牌であがった場合、地和(チーホー)という役がつきます。
※最初のツモの前に鳴きが入っていた場合、たとえ最初のツモ牌であがったとしても、地和はつかない。
四槓子(スーカンツ) 門前:役満 鳴き:役満
- 槓子を4組つくる
槓子を4組つくった状態であがった場合、四槓子(スーカンツ)という役がつきます。四槓子は、役満の中であがるのが一番難しい役です。あがれる確率は、43万分の1といわれています。
【四槓子をあがるのが難しい理由】
四槓子にもパオがあります。4種類目を大明槓させたプレイヤーにパオが発生します。
まとめ
以上、一般的なルールに採用されている全12種類の役満についてでした。役満をあがるのが難しい理由は以下の3つです。
【役満をあがるのが難しい理由】
- 使用できる牌の種類が少ない
- 刻子系の役が多い
- 周りのプレイヤーから警戒される
一番大きな理由は、1つの役に対して、使用できる牌の種類が少ない点です。そのうえ、役満の半数近くがヤオチュウ牌(特に字牌)を必要としているため、あがるのが難しい刻子・対子系になります。また、鳴きによってつくることができる役満に関しては、鳴くたびに周りのプレイヤーから役満を警戒されるため、欲しい牌が捨てられる可能性が低くなります。
だからこそ、役満をあがったときは多くの点数がもらえます。ですので、役満を狙える手牌になったときは積極的に狙ってみましょう!